価値観のチャンネルを合わせる
谷口は、心を閉ざした若者たちと会う前に、彼らについて必ず綿密な分析を行う。本人の好きなこと、性格、生活リズム、嫌がるNGワードなど・・・。あらゆる情報を家族や周囲の関係者から徹底的に聞き取り集めるのだ。そうした情報の中から本人にとって受け入れやすい言葉や態度を考え、心を開く糸口を探る。
大人になればなるほど、「自分」っていうものができていく。
固定化された人間関係の中で「まぁ、この人はこんな感じの人で、こういう風に付き合ったらいいやろう」って思ってしまう自分がいる。
大学時代は「相手のことを知ろう」「好きなことはなんだろう」っていう気持ちがあった気がする。
最近はめっきり忘れてしまっているなぁ。
まずは「相手の好きなこと」「楽しいこと」をきっかけに心を開く。
コミュニケーションの基本ですね。
その上で、
「進むべき道」「本当はどうしたいのか」「どうしていくのが正解なのか」
答えは他でもない本人が持っている。
ただ、本人がしたいことをしていればすべて良いというわけではない。
他者の思惑との調整。
そこをうまいこと裁いていく。そこが腕の見せ所ですね。